2024.12.10
- 清瀬幸枝さん
2024.08.01
ウエムラ物流 株式会社
TAKAKOさん
家族のために始めたドライバー人生!
兵庫県神戸市にあるウエムラ物流株式会社で働くTAKAKOさんの 1 日に密着。業界でも珍しい大型トラックと海上コンテナの二刀流をしているTAKAKOさんの苦悩とやりがいについて取材してきました。
朝の車両チェックを終えたら、まずはトレーラーに乗車。TAKAKOさんはいつも窓を開けながら運転しており、冬の寒さにも負けず、外の音を聞いて運転確認を徹底しています。
最初の頃は頻繁にトレーラーを運転していましたが、現在はトラックがメインで、トレーラーを兼任しています。ウエムラ物流でトラックとトレーラーの二刀流で運転しているのはTAKAKOさんだけとのこと。
トラックの歴が長いので、トラックの運転の癖がトレーラーの運転中に出ることが多々あります。トレーラーからトラックに乗り換えると、その運転の安定感に安心するそうです。
TAKAKOさんは実家の会社を手伝う中で子供の頃からトラックに触れる機会が多くありました。一般企業に就職後、社長である父が亡くなりました。弟と一緒に会社を継がなければならなくなり、大型免許を取得。
現在の周りの環境について伺いました。
「旦那も運送会社関係で仕事をしています。娘は今のところトラックドライバーになる意志はなさそうです。ニュースでトラックやトレーラーの事故を見ることがあるので、危険という印象が強いのかもしれませんね。
私は、既婚者女性や子どもを持つママさんはもちろん、独身女性においても結婚・妊娠、出産後に復職がしやすい環境、または仕事・家庭、子育てが両立しやすい環境が整ってほしいと願っています。現在の会社は融通を利かせてくれるので、とても満足しています。」
TAKAKOさんは運転だけでなく接客も大切にしており、トラックに乗ることは会社の看板を背負うことだと感じています。会社の『セールスドライバー』として、プロ意識を持ってお客さんと接しています。乗用車と違って通れる道と通れない道があるので、トレーラーに乗りたての頃は狭い道に迷い込んで焦ったこともありました。
そんなTAKAKOさんは、ドライバーを辞めたいと思った時期もあったそうです。
「子育て、仕事、家庭の両立が難しかった時期に何度か辞めたいと考えました。3つをバランスよくこなすのはとても大変です。ただ、元同僚の女性運転手や先輩ママさん、友人たちに支えてもらいながら乗り越えられました。」
最後に、TAKAKOさんがトラックドライバーを続けていて良かったと思う瞬間を教えてくれました。
「私にとってのやりがいは、多くの運転手や取引先との出会いです。特にお客様とのコミュニケーションは何よりも大切にしています。また仕事においては常に緊張感を持ってしているので仕事が終わり家に帰ったときの安堵は半端ないです。運転では交差点や右左折時には必ず指差呼称をして再確認を行い、安全運転を第一に心掛けています。」
仕事の際はゆっくり休憩する暇もなく、気を張りながら運転するTAKAKOさん。
そのプロフェッショナルな姿勢と情熱に感動しました。
全国のトラックドライバーの皆さん。今日も一日ご安全に。
家族の為に始めたドライバー人生‼トラガール同行第2弾【TAKAさん#02】
(トラッQ-セカンドギア- 2021年11月8日投稿)
※二刀流で働かれているのは撮影時時点となり、現在とは異なります。
撮影協力:ウエムラ物流株式会社