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トラックドライバーが運転するトラックには様々な種類があります。仕事の内容からさまざまな種類に分かれ、運転するトラックの大きさや走行距離などによって異なります。皆さんは、小型トラックと大型・中型トラックの違いをご存知でしょうか?以下に、トラックドライバーが運転する主要なトラックの種類とその特徴について紹介します。

トラックの大きさの違いについて

小型トラック(2トン以下)

コンビニや宅配便といった近距離向けのトラックで、細い道などでも活動できるサイズとなっています。

特徴:小型トラックは、比較的小さな車体で、都市部や狭い道での運転が容易です。車両総重量が3.5トン以下のものが多く、日本では軽トラックが代表的です。

用途: 主に短距離の配送に使われます。都市部での小口配送や、飲食店への食材の配達にも適しています。

中型トラック(4トンクラス)

安定した走りをできてある程度の積載量が持てるので、近距離・中距離で利用されることの多いトラックです。

特徴: 中型トラックは、車両総重量が3.5トンから7.5トンの範囲にあり、積載量が小型トラックよりも多いです。

用途: より多くの荷物を運ぶ必要がある場合に適しており、引越しや、建築資材の配送、スーパーマーケットへの大量の商品の配達などに使われます。

大型トラック

特徴: 大型トラックは、車両総重量が7.5トン以上で、非常に高い積載能力を持っています。

用途: 大量の貨物を長距離で運ぶ際に利用されます。物流会社が使用することが多く、コンテナ輸送や大量の工業製品の配送など、長距離輸送に適しています。

種類小型トラック中型トラック大型トラック
別名2t・3tトラック4tトラック10tトラック
最大積載量3.0t以内6.5t以内6.5t以上
車両総重量5.0t以内11t以内11t以上
輸送距離近距離
(片道50~200㎞)
近~中距離
(片道150~300㎞)
長距離
(片道300~500㎞)
免許普通免許もしくは
準中型免許以上
中型免許もしくは
大型免許
大型免許

トラックの形状の違いについて

平ボディ(アルミブロック)タイプ

平ボディタイプのトラック(フラットベッドトラック)は、荷台が平らで側板や屋根がないため、積み降ろしの自由度が高いのが特徴です。フォークリフトやクレーンを使った積み降ろしが容易で、大型や形状が不規則な貨物にも対応できます。

バン(箱)ボディタイプ

荷台が箱型になっているタイプのトラックです。荷台が密閉されているため、天候などの影響を受けにくく、防犯性も高いので多様な業界で幅広く利用されています。後部のドアや側面のスライドドアから荷物を積み下ろしでき、狭いスペースでも効率よく作業がしやすいです。

冷蔵冷凍タイプ

バンタイプのトラックに冷蔵・冷凍機能が付いたものです。冷蔵冷凍トラックは、冷却装置を備えたトラックで、貨物室内の温度を一定に保つことができます。主に、生鮮食品や冷凍食品の輸送で利用されることが多いですが、医薬品など、温度管理が必要な貨物の輸送でも活躍しています。

ウイングタイプ

荷台部分が、翼を広げるように開閉するのが特徴的なトラックです。これにより、荷室の容積が拡大し横からの積み込みができるので、大型の荷物の運搬が可能になり、長いサイズの荷物の積み込みに便利です。

今回、トラックの基礎知識として、トラックのサイズの違いや形状の違いについてご紹介しました。一概にトラックドライバーといっても、トラックの種類によって、お仕事内容などの勤務環境も全く異なってきます。トラックドライバーも自分のライフスタイルに合わせた働き方をすることは可能です。

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