長時間運転で疲れて休憩したいとき、プライベートで遠出している時など、道の駅に寄った経験はありませんか?
そもそも道の駅とは24時間利用可能な、無料で利用できる駐車場・お手洗い・サービス(宿泊・体験施設など)が整っている施設のことを指します。全国に1,213駅(2024年2月時点)登録されており、1990年代後半の道の駅ブームから年々増加し続けています。
なお、道の駅は「休憩機能」「情報発信」「地域の連帯機能」でなりたっています。
道の駅をきっかけに、まちとまちが手を結んで活力のある地域づくりに取り組んでおり、単なる休憩施設にとどまらず、地域の活性化に寄与する重要な役割を果たしています。
今回はおすすめの道の駅を、北海道から沖縄まで各地方ご紹介いたします。
各地方おすすめの道の駅
北海道
サーモンパーク千歳
北海道が誇る「サーモン」の魅力や北海道の食文化・観光資源を日本や世界へ発信する施設です。ここでは、北海道ならではの食文化と地元の人々の温かさに触れながら、非日常のひとときを楽しむことができます。
千歳川をはじめ、日本や世界から集めた美味しい鮭を使った飲食店が充実しています。また、「農産物直売所」では旬の野菜や果物などが所狭しと並べられています。夏にはとうもろこし、秋には新じゃがなど、季節ごとの旬の味覚があり、四季ごとに楽しめるのも魅力的です。
東北
あ・ら・伊達な道の駅(宮城県)
東北屈指の品ぞろえを誇る農産物直売所や特産品、姉妹都市の物産販売コーナーがあります。来館のお客様に大人気の麺類や定食、地域内外の芸達者によるステージショーなど、各種イベントも盛りだくさんです。また、精米したての地元岩出山産のお米も販売されており、「ひとめぼれ」や「ササニシキ」など、全国で名の知れたブランド米も揃っています。お惣菜コーナーでは、岩出山産のお米を使ったおにぎりが販売されることもあります。
関東
道の駅南房パラダイス(千葉県)
「道の駅南房パラダイス」は、「日本の道100選」に名を連ねる人気のドライブコース「房総フラワーライン」沿いにある道の駅です。日本最大規模を誇る動植物園「アロハガーデンたてやま」が併設されており、南国気分に浸れるのが魅力です。特設ステージではフラダンスが楽しめ、さらにハワイを中心としたレストランやカフェも充実しています。
北陸
千牧田ポケットパーク(石川県)
白米千枚田(しろよねせんまいだ)は、石川県輪島市白米町にある棚田です。日本海に面して、小さな田が重なり海岸まで続く絶景は、日本の棚田百選、国指定文化財名勝に指定され、能登を代表する観光スポットとして親しまれています。季節ごとに移り変わる日本海と棚田の風景をゆっくりと楽しむことができます。
また、「絶景」という名のお米も販売されています。これは、千枚田の棚田で収穫されたお米で、小泉純一郎元首相が訪れた際に、この棚田を見て「絶景だよ、絶景」と称賛したエピソードにちなんで商品化されました。
中部
「道の駅」朝霧高原(静岡県)
雄大な富士山を背景に、緑輝く草原が広がる場所に位置しています。周りには多くの観光資源があり、古くは静岡と山梨を結ぶ「塩の道」であった一般国道139号線沿いです。牛舎風デザインと牧歌的イメージで整備されており、地元の特産品も揃っています。自然とのふれあいや思わぬ発見が期待できる場所です。
また、富士山の湧水で育てられたニジマスを加工した製品も人気があり、看板の特産品となっています。
近畿
道の駅うずしおinうずまちテラス(兵庫県)
道の駅うずしおは、日本で一番うずしおに近い駅です。陸上から迫力のある大鳴門橋と壮大なうずしおを眼下に観て感じる事が出来ます。
絶景テラスのほかにも、人気の全国1位と2位を受賞した限定の「あわじ島バーガー」や淡路島土産がそろう、ドライブで立ち寄りたくなるような観光施設が豊富です。また、大鳴門橋が見える場所に設置された玉ねぎチェアは、絶好のフォトスポットです!
四国
道の駅 小豆島オリーブ公園(香川県)
某アニメ作品の実写化撮影スポットとして有名な小豆島オリーブ公園。目の前に広がるのは、ブルー、グリーン、ホワイトの美しい世界です。瀬戸内海を見下ろす小高い丘に広がる園内には、約2,000本のオリーブの木や130種類以上のハーブが栽培されています。空と海、オリーブとハーブ、雲と風車など、非日常的でおしゃれな空間を楽しむことができます。
中国
笠岡ベイファーム(岡山県)
春は菜の花とポピー、夏は100万本のひまわり、秋は風にゆれるコスモスが広大な笠岡湾干拓地をバックに四季折々の花がみどころです。
笠岡の海の幸、山の幸を中心に豊富なメニューを提供している「バイキングスタイル」レストランも楽しめます。また、大しけの日以外、ほぼ毎朝10時に開催される「魚の詰め放題」(1袋¥1,500)は、この道の駅の名物イベントとなっています。
九州
道の駅うきは(福岡県)
水と緑とフルーツの里
筑後平野を一望できる小高い大野原台地の西北端に位置し、古くから『西見台』と呼ばれ親しまれてきました。国の重要文化財である『くど造り民家』をモチーフにした木造建築が特徴で、うきは市の情報ステーションとして観光協会やウキハコ、物産館などが有名です。
沖縄
道の駅 「許田」やんばる物産センター
エメラルドの海に臨む沖縄第一の道の駅です。
真っ赤に色づいたマンゴーやドラゴンフルーツ、沖縄本島では北部でしか採れないパイナップルが人気です。芯まで食べられるボゴールパイン、スナックパイン、桃のような香りが特徴のピーチパイン、幻のパインと呼ばれるゴールドバレルなど、最盛期にはさまざまな品種のパイナップルが店頭に並びます。
サービスエリアと道の駅の違い
サービスエリアと道の駅には、主に2つの大きな違いがあります。それは、施設の「事業者主体」と「道路の種類」です。
事業者主体の違い
- 道の駅:自治体が主体となって運営しています。地域の特産品や観光情報を提供する拠点として、地域振興の役割も担っています。
- サービスエリア:道路管理者が主体となって運営しています。高速道路の休憩施設として、長距離運転の安全を確保するためのサービスを提供しています。
道路の種類の違い
- 道の駅:一般国道に設置されています。無料で利用できることが多く、24時間開放されていることが一般的です。地元の観光情報や地域の特産品が手に入ることが多いです。
- サービスエリア:高速道路に設置されています。一般的に有料の高速道路を利用する際にアクセスできる施設で、休憩や給油、食事、買い物などができます。大規模なサービスエリアでは、宿泊施設や温泉施設が併設されていることもあります。
このように、道の駅とサービスエリアは、それぞれの事業者主体と設置されている道路の種類に大きな違いがあります。これらの施設を上手に利用することで、長距離運転の疲労軽減や地域の魅力発見に役立てることができます。