2024.12.10
- 清瀬幸枝さん
2024.07.18
株式会社 池田運送
取締役室長 池田 優也さん
人手不足や荷待ち時間が問題視される中、積極的に若手ドライバーを採用し、未経験の人材育成に力を入れている企業があります。
池田運送は2t車から10t車まで様々なタイプのトラックを全体で170台保有し、年式の古い車両から新車への切り替えを積極的に行い、安全で効率的な輸送を実現しています。特徴的なのは、赤色や黄色、ゴールドなどカラフルな2tトラックを揃えている事です。『日本一カラフルな運送会社』と呼ばれるほどインパクトのある池田運送では、いかに若い世代に認知してもらえるのかが注目されています。
採用を一手に引き受ける池田さんに、採用活動の秘訣や若手社員とのコミュニケーションについてお話を伺いました。
入社した頃ふと運送会社の求人サイトを見ていた時、「文字だけでは会社の事が何も分からんやん!」と思いました。
僕が学生の時もそうでしたが、現役大学生や違う業種で働いている未経験の方って、「運送の仕事って実際どうなのかな?」と疑問が生まれ、求人に載っている情報だけでは分からないことの方が多いと感じたことがきっかけです。未経験の方でも写真や映像を使って会社の様子がより伝わりやすくなればと思い、インスタのアカウントを作りました。
始めはプロフィール欄の見せ方であったり、もっと多くの人に見てもらえるようにタグ付けをうまく活用したり、試行錯誤して運用していました。
ある日、学生から「説明会やっていませんか?」とメッセージが来たことがあるんです。正直驚きました。まさかメッセージが来ると思っていなかったですからね。今後のことも考えてとりあえず説明会をやってみようとなり、学生時代の経験をもとに説明会を企画し、それから定期的に新卒向け説明会を行うようになりました。
基本、僕が面接を担当しています。面接は1回のことが多いです。
質問内容は自己PR、アルバイト経験、サークル活動、長所・短所など、一般的な内容です。社会人になる上で色々な会社を見て池田運送が気になった方、未経験でもトラックドライバーに興味を持った方は、一度応募してほしいと思っています。運送会社で新卒採用をしている会社は多くはないと思いますが、新卒採用3期目となる今年は9名が入社してくれました。
入社して最初の2週間は研修期間として、ドライバー業界についての勉強会や、社会人としてのマナー研修をしっかり行います。運転が不慣れな方でも初めは先輩社員が横に乗って教えてくれるので、安心して仕事ができる環境です。
僕は未経験の子を育てていくというより、一緒に勉強していくことを大切にしています。
今の時代の上司は、自身の背中を見せない人が多いという印象がありますが、僕は一緒に仕事をして「仕事のスピード」や「運転技術」を比べて、闘争心を燃やしてもらいたいです。先輩の背中見て学ぶ。失敗や悔しい思いもしますが、僕も社長にそうしてもらっていました。
若手の成長の秘訣は、現場の上司がどう教えていくか、立場の近い人がどう接していくかがポイントだと考えています。最初から「未経験」だということをより理解して、若手社員に接してあげられる上司が増えたらいいなと思います。
大事にしている事は、ひとつひとつの業務に対する期待や目標を明確に伝えることです。直面している問題や課題があれば一緒に解決策を考えて一緒に仕事をするようにしています。僕の場合、仕事以外の話もできるのが一番大きいかなと思います。
6月は毎週、若い子たちと夜ご飯を食べに行っていました。2年目の松下くんとはほぼ毎日一緒にいるんじゃないかってくらいよく食べに行きます。僕は、お酒を飲まないのに毎回連れていかれます(笑)
そこで仕事の話だけでなく、プライベートの話も出来るのでフランクに話せて、仕事の時は切り替えて出来るのが、いまの雰囲気です。池田運送の社長がそういう方なんですよ。「困ったらなんでも俺のところに相談来い!」と。だから悩んだときは相談しやすい環境ではありますね。
池田運送は今年の6月から神戸支店が開設しました。さらに三重や東京でも開設予定です。
池田運送の一員としてお客様から愛されるトラックドライバーになれるように一緒に頑張りましょう!