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挑戦を続ける「姫路の母ちゃん」に密着

2024.12.10

挑戦を続ける「姫路の母ちゃん」に密着

 
清瀬幸枝さん

清瀬幸枝さんは、兵庫県佐用郡出身のトラックドライバーであり、障がい児を育てる親たちの支え手としても知られる存在です。3人の息子を持つ清瀬さんは、自閉症という発達障がいを抱える子どもたちと共に歩む中で、多くの困難を乗り越え、「姫路の母ちゃん」として地域社会に貢献しています。

障がいを持つ3人の息子たちと共に見た希望の光

家族とともに歩んだ日々の苦悩と希望

清瀬さんは、3人の息子たちとの日々を振り返りながら、彼らに対する想いを語ってくださいました。

「最初に診断を受けたのは次男でした。3歳になっても言葉が出ないうえに、友達とのトラブルが多く、悩み、怒る日々が続きました。病院で自閉症の診断を受けると私は数時間泣き続けました。長男と三男も次々に診断を受け、ショックからしばらく家から出ることができず、地域社会に出るのが怖いと感じました」と語ります。

長男の真也さんは特別支援学級ではなく、普通学級で学んでいましたが、「障がいがうつる」などの心無い言葉を投げかけられ、ランドセルを蹴られるなどのいじめを受けることもあったと言います。また、保護者からの視線も冷たく、地域社会で孤立することも多かったそうです。

そんな中、清瀬さんに転機を与えたのは姉からの一言でした。

「『子どもたちのために何が一番良いか考えよう』と言われて初めて前を向けました。それからは、自閉症に良いと言われることは何でも試しました。アスレチックがいいと聞けば休日にあちこちの公園に連れて行きました。子どもたちに合う活動を探して、全力で試しました。」と、前向きに努力を重ねる姿が印象的でした。

旦那さんとの関係について尋ねると、

「最初は障がいのことを周囲に理解してもらうのに消極的でした。でも、私の必死な姿を見て夫も変わってくれました。家族旅行を企画してくれたり、子育てを手伝ってくれたりしました。」と語ってくれました。

清瀬さんの家庭には、深い絆と協力の精神が流れています。

トラックドライバーとしての新たな挑戦

清瀬さんは前職で福祉分野に9年間従事し、その経験が現在の活動を支える重要な基盤となっています。介護福祉士として障がい者支援に取り組む中で、講演会や親子料理教室を主催し、「息子たちのために」という思いを胸に福祉の道を歩んできました。

そんな清瀬さんがトラックドライバーを目指したのは、思いがけないきっかけからでした。
「夫婦げんかで『福祉の仕事以外できないくせに』と言われたのが悔しくて、夫の職業でもあるトラックドライバーに挑戦することにしました。当時、普通免許で4tトラックが運転できたので、そのまま飛び込みました。」と、笑顔で語ってくれました。

現在の業務について尋ねると、食品工場での重い荷物の取り扱いやパレットの積み込み作業など、体力を要する仕事が多いそうです。しかし、そうした厳しさの中でも大きなやりがいを感じていると話してくれました。

広がる支援の輪と未来への展望

現在、清瀬さんはSNSや講演を通じ、障がい児を持つ親御さんを支える取り組みを進めています。

「同じ悩みを持つ親同士がつながることで、心が軽くなる瞬間があります。」と、その活動を通じて、親たちが共感をし合い、支え合える場を提供しています。清瀬さん自身の経験に基づいたアドバイスやサポートが、多くの人々に力を与えているのです。

また、今後の目標について清瀬さんは、障がい者雇用の促進に力を入れたいと語ります。
「障がいがあっても活躍できる場を作りたいんです。企業や地域と連携して、具体的な支援を進めていきたいと思っています」と、未来に向けた希望を語りました。

読者へのメッセージ
「うちの子どもたちは、本当に優しい心を持っています。できないことではなく、個性を伸ばすことが大事です。ぜひ障がいについて少しでも知ってみてください。それが、子どもたちの成長を支える大きな力になります。」

困難を乗り越え、挑戦を続ける清瀬幸枝さん。その姿は、家族を愛し、地域に貢献する強い母親として、多くの人々に希望を与えています。

清瀬さんの一日密着を、YouTube「トラッQチャンネル」にて動画公開中!
この記事だけでは伝えきれない清瀬さんの体験や思いを是非チェックしてみてください!

”いじめ・暴力・罵声”涙が止まらない日々も。挑戦をやめない姫路の母ちゃんに密着【4tドライバー】

(トラッQ-セカンドギア- 2024年12月5日投稿)

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