TOP> ワークライフ コラム一覧> 冬のトラックドライバーあるある|苦労も喜びもリアルに紹介

冬場のトラック運転は、夏とはまったく違う過酷さがあります。

凍結した路面、暖房とアイドリング規制の板挟み、エンジンのかかりにくさ――。こうした悩みは、冬のトラックドライバーなら誰もが経験するものです。

この記事では、冬ならではのトラックドライバーあるあるを紹介します。共感できるエピソードばかりで、「自分だけじゃなかった」と安心できるはず。

冬場の運転をより安全に乗り切るヒントも得られます。

それでは見ていきましょう。

出発前から始まる冬の戦い

「フロントガラス、また凍ってるよ…」

冬のトラック運転は、エンジンをかける前から始まっています。

朝一番、凍結したフロントガラスを溶かす作業に時間がかかります。お湯をかけたくなりますが、温度差で割れる危険があるため使えません。デフロスターが効くまでの待ち時間は、寒さと焦りとの戦いです。

ディーゼルエンジンは寒さに弱く、マイナス気温ではセルモーターが回らないことも。「頼むから一発でかかってくれ」と祈りながらキーを回す朝は、バッテリー上がりへの不安でいっぱいです。

寒冷地へ向かう際は、冬用軽油への切り替えも必要です。夏用のまま気温が下がると、燃料が凍結してエンジンが動かなくなります。「前に一度やらかしたからな」と苦い経験を持つドライバーも少なくありません。

出発前の準備だけで体力を消耗するのが、冬のトラックドライバーの現実です。

暖房とアイドリング規制の板挟み

「エンジン止めたら寒いし、かけっぱなしは怒られるし…」

車内の温度管理が冬の大きな悩みです。

エンジンをかけっぱなしにすると燃料費がかさみ、アイドリング規制にも引っかかります。かといって切ると、車内温度はあっという間に下がります。「どうすりゃいいんだよ」とぼやきたくなる気持ちは、冬のドライバー共通です。

休憩中の仮眠も一苦労です。エンジンを止めた車内は冷蔵庫のように冷え込み、厚手の寝袋が必需品になります。FFヒーターがあれば快適ですが、導入コストが高く、すべてのトラックに装備されているわけではありません。

窓の結露も厄介です。朝起きると窓ガラスが凍りついており、「また視界ゼロかよ」と憂鬱な気分になります。換気したくても外気が冷たすぎて躊躇するジレンマもあります。

サービスエリアやコンビニの駐車場で、暖を取る場所を探すのも冬の日常です。温かいコーヒーを買いに行くだけで、外気との温度差に体が驚きます。

路面状況との終わらない駆け引き

「濡れてるだけかと思ったら凍ってた!」

凍結路面での運転は、常に緊張の連続です。

ブラックアイスバーンは特に危険で、濡れているように見えるだけの路面が実は凍っています。ブレーキが効かず、スリップした瞬間の「ヤバい」という感覚は、何度経験しても慣れません。

日中は問題なくても、日陰や橋の上は凍結していることがあります。「ここはいつも凍ってるんだよな」と警戒する場所が、ベテランドライバーには何カ所もあるでしょう。雪が降らない地域でも、早朝や深夜の路面凍結には注意が必要です。

スタッドレスタイヤへの交換タイミングも悩みどころ。「まだ大丈夫かな」と思っていると、突然の寒波に焦ることになります。

雪が降る地域では、チェーン装着も避けられません。吹雪の中で冷たい金属を素手で触りながら、「なんでこんな仕事選んだんだろう」と弱音を吐きたくなる瞬間です。

冬の路面は一瞬で状況が変わるため、常に最悪を想定した運転が求められます。

体調管理との戦い

「喉が痛い…風邪ひいてる場合じゃないのに」

冬場は体調を崩しやすい季節です。

狭い車内で長時間過ごすため、風邪やインフルエンザのリスクが高まります。体調不良でも荷物を届けなければならないプレッシャーが、さらに体を追い込みます。「休みたいけど、代わりがいない」という現実と向き合うのは辛いものです。

乾燥した車内は喉を痛め、咳が止まらなくなることも。加湿器を置きたくても、車内スペースには限りがあります。マスクやのど飴が手放せません。

腰痛も悪化しがちです。寒さで筋肉が硬直し、長時間の運転姿勢が腰に負担をかけます。「立ち上がるときに腰が…」とうめき声を上げる朝もあるでしょう。休憩時のストレッチが欠かせません。

栄養バランスの偏りも気になります。「温かいもの食べたいな」と思っても、ゆっくり取る時間がなく、インスタント食品に頼りがちです。

免疫力を保つため、睡眠時間の確保とビタミン補給を意識しましょう。

配送スケジュールへの影響

「すみません、雪で遅れそうです…」

冬は予定通りに配送できないことが増えます。

路面凍結や降雪で、通常より走行速度が落ちます。安全運転を心がけるほど、到着時刻は遅れがちです。「急ぎたいけど、事故ったら元も子もない」というジレンマを抱えながら走ります。

荷主や配送先への連絡も気を遣います。「冬だから遅れても仕方ない」と理解してくれる相手ばかりではありません。「時間通りに来てください」と言われても、天候は自分ではコントロールできないのです。

渋滞も発生しやすくなります。雪に慣れていない地域では、少しの積雪で交通がマヒすることも。「こんなんで渋滞かよ」とイライラする気持ちを抑えながら、じっと待つしかありません。

早朝や深夜の配送は、路面凍結のリスクが高まります。明るい時間帯に比べて気温が低く、より慎重な運転が必要です。

余裕を持ったスケジュール調整と、こまめな情報収集が冬の配送には欠かせません。

冬の運転で磨かれるプロの技術

「夏場より運転が上手くなった気がする」

厳しい冬を乗り越えることで、ドライバーとしての腕は確実に上がります。

凍結路面での車両コントロール技術は、一朝一夕では身につきません。ブレーキの踏み方、ハンドルの切り方、車間距離の取り方――すべてが夏場より繊細になります。「冬を何度も経験したから、どんな路面でも対応できる」という自信は、プロとしての誇りです。

天候を読む力も養われます。空の色、風の向き、気温の変化から、これから先の路面状況を予測できるようになります。気象情報だけでなく、経験に基づく直感が命を守ることもあります。

トラブル対応力も向上します。突然のチェーン規制、予期せぬ渋滞、車両の不調――冬はあらゆるトラブルが発生しやすい季節です。その場で最善の判断を下す力が、自然と身についていきます。

こうした技術と経験は、冬を乗り越えたドライバーだけが持つ財産です。

仲間との絆が深まる季節

「大丈夫か?手伝おうか?」

厳しい冬だからこそ、ドライバー同士の助け合いが生まれます。

サービスエリアで困っているドライバーを見かけたら、声をかけ合う光景をよく目にします。「この先、めちゃくちゃ凍ってるから気をつけてな」という何気ない会話が、事故を防ぐこともあります。

チェーン装着に苦戦している若手を、ベテランが手伝う姿も冬ならでは。「最初はみんなそうだったから」と笑いながら、経験の差を超えて助け合います。

SNSやドライバー仲間のグループチャットでは、リアルタイムの道路情報が飛び交います。「○○インター付近、チェーン規制入ったぞ」「ありがとう、助かる!」というやり取りが、冬の間は特に活発です。

会社の垣根を越えた横のつながりが、冬の過酷な環境を少しだけ温かくしてくれます。「一人じゃないんだな」と感じられる瞬間は、厳しい冬を乗り切る支えになります。

こうした絆は、同じ苦労を分かち合う者同士にしか築けないものです。

届けた荷物が誰かの笑顔になる

「こんな天気の中、ありがとうございます!」

冬の厳しい条件下で荷物を届けたとき、感謝の言葉が心に染みます。

クリスマスプレゼント、年末年始の贈り物、暖房器具、灯油――冬に運ぶ荷物の多くは、誰かの生活を支える大切なものです。「待ってました!助かります」という配送先の笑顔を見ると、「頑張ってよかった」と実感できます。

雪で孤立しかけた地域に物資を届けるときは、特に使命感を感じます。「あなたがいないと、私たちの生活が成り立たない」という言葉は、どんな苦労も報われる瞬間です。

インターネット通販が当たり前になった今、多くの人が荷物の到着を心待ちにしています。「明日届くはずだったのに、雪で遅れるかも」と心配する人たちのために、安全に、確実に届ける。その責任を果たせたとき、トラックドライバーとしての誇りを感じます。

厳しい冬だからこそ、自分の仕事の価値を再確認できるのです。

ドライロInstagramではトラックドライバーの皆様のあるあるを漫画にしています!こちらもご覧ください

まとめ

冬のトラックドライバーあるあるを紹介しました。

凍結路面、暖房との戦い、体調管理の難しさ、配送スケジュールへの影響など、冬特有の苦労は尽きません。しかし、こうした経験を乗り越えることで、ドライバーとしての技術が磨かれ、仲間との絆が深まり、仕事の価値を実感できます。

冬場の運転で最も大切なのは、安全第一の姿勢です。無理なスケジュールは断る勇気を持ち、自分の体調と車の状態を常にチェックしましょう。

仲間のドライバーと情報交換することも有効です。路面状況や天候の変化、休憩スポットの情報など、共有できる知識は積極的に活用してください。

厳しい冬を安全に乗り切り、春の訪れを迎えましょう。あなたの冬の経験を、ぜひ仲間と共有してみてください。その一言が、誰かの安全運転につながり、誰かの笑顔を守ることになるかもしれません。