TOP> ワークライフ コラム一覧> 残暑疲れは体からのSOS?8月後半に疲れが取れない理由と対策

8月の後半になっても、疲れが抜けないと感じていませんか。

総務省消防庁によると、2026年8月3日から9日までの1週間だけで、熱中症による救急搬送は全国で約7,600人にのぼりました。前年の2025年は5月から9月の累計が10万人以上と過去最多を更新しています。涼しくなる時期をただ待つだけでは、疲れはたまる一方でしょう。

「寝てもだるい」「運転中に集中しづらい」と感じるなら、早めの対策が必要です。暑さや睡眠不足による負担を放置すると、安全確認や判断にも影響しかねません。

この記事では、残暑疲れの原因と対策をまとめました。長距離の運転を安全に続けるためにも、最後まで目を通してみてください。

残暑疲れが起こる3つの原因

残暑疲れには、次のようなサインがあります。

  • 体がだるく、朝からしんどい
  • 頭が重く、集中力が続かない
  • 食欲がわかず、麺類ばかり食べてしまう
  • 寝ても疲れが取れない

思い当たる場合、原因は主に3つ考えられます。

1. 冷房と外気の温度差による自律神経の乱れ

急な温度差は、身体がだるくなる原因の一つです。
冷房の効いた車内と暑い屋外を行き来すると、身体は温度の変化に対応し続けます。

この寒暖差をくり返すうちに、体温を調整する自律神経が乱れていきます。

2. 熱帯夜による睡眠不足

夜になっても気温が下がりきらない熱帯夜は、8月から9月にかけて続く見通しです。深い眠りに入れないと、疲労は回復しないまま積み重なります。仮眠中の車内温度にも、同じことがいえるでしょう。

3. 汗による水分・ミネラル・栄養の不足

エアコンが効いた車内に座っているだけでも、1時間でおよそ500ml、ペットボトル1本分に近い水分が失われます。汗と一緒に、ナトリウムやカリウムといったミネラルも流れ出ますので水だけを飲んでも、体液のバランスは戻りません。

暑さで食欲が落ちると、そうめんや冷たい麺類に偏りがちです。麺類中心の食事では、たんぱく質などの栄養分が不足します。すると、疲労物質を分解する力が落ち、残暑疲れを長引かせる一因になります。

残暑疲れを放置するとどうなるか

「疲れているだけ」と軽く見るのは危険です。残暑つかれを放置すると体温調節がさらに追いつかなくなり、熱中症へと進むリスクが高まります。

総務省消防庁の集計では、2025年8月4日から10日の1週間の集計で熱中症で搬送された人のうち、18歳から64歳の成人が37.3%を占めました。高齢者だけの問題ではなく働き盛りの世代にも同じリスクがあります。

だるさ・集中力の低下・めまいといった熱中症の初期症状は、残暑つかれの症状によく似ています。
見分けがつかないまま運転を続けるとハンドル操作の遅れや居眠りにつながりかねません。

免疫力の低下も重なるため、繁忙期を控えるこの時期こそ早めの対策が欠かせません。

今日からできる残暑疲れ対策

水分とミネラルは「こまめに」「意識して」補給する

補給のタイミングの目安は次の通りです。

  • 起床後すぐ
  • 運転前
  • 休憩のたび
  • 就寝前

喉が渇く前、コップ1杯(150〜200ml)を目安に、経口補水液やスポーツドリンクを取り入れましょう。

寝る前のエアコン設定を見直す

就寝の1〜2時間前から、26〜28℃程度を目安に寝室やキャブ内を冷やしておくと、寝つきが良くなります。

タイマーで朝方に室温が上がりすぎない設定にすれば、深い眠りを保ちやすくなるはずです。ただし、冷房は身体へ直接当て続けないように使いましょう。

たんぱく質を意識した食事に切り替える

麺類だけで済ませず、卵や豆腐、肉、魚を一品加えてみてください。

たんぱく質は体重1kgあたり1g程度が目安で、体重65kgなら1日65g前後が必要になります。1食あたり20g程度のたんぱく質を意識すると、1日の必要量に近づきます。
コンビニでも、サラダチキン(1本あたり約20g)や冷奴など、手軽に選べる商品があります。

短い休憩で首元を冷やす

太い血管が通る首や脇の下を、5分ほど冷やすだけでも体温は効率よく下がります。

保冷剤や冷却タオルを常備しておくと、休憩のたびに手軽に使えるでしょう。

まとめ|今日の休憩で、コップ1杯の水分補給から始めよう

残暑疲れは、気合いや根性で乗り切れるものではありません。

原因を知り、水分補給や睡眠環境を整えるだけでも、体の負担は変わります。まずは今日の休憩で、コップ1杯の経口補水液を飲むことから始めてみましょう。

参考